車検が通らない?車検が通らない原因と対処法を、判定基準とともに解説!

車検が通らない?車検が通らない原因と対処法を、判定基準とともに解説!

自家用車で安全に公道を走るために、定期的に課せられるのが車検です。車検はさまざまな安全基準を満たしているかどうかを国の基準で判断する制度ですが、車検に通らない場合も少なくありません。車検に通らないのは、何らかの理由で安全基準に満たない状態にあるためですが、その理由はさまざまです。今回は車検に通らない原因・理由を、判定基準と共に解説していきます。

車検が通らない原因①:タイヤが磨耗している

車検に際して、可能な限り目につくところを整備してから車検に出す方が多いかと思いますが、意外と盲点になりがちなのが、タイヤです。

タイヤは車が走るために必要不可欠となる部品であり、毎日のように走っていると、徐々に表面がすり減っていきます。タイヤには滑り止めのために溝が設けられていますが、この溝にある「スリップサイン」という目印によって基準が決められていて、このスリップサインが示す溝の深さよりも下回ると、整備不良で車検不合格となります。

具体的な数値としては、溝の深さが1.6ミリメートル未満となってしまうと、車検の合格基準を下回るため、車検に通りません。スリップサインを下回る状態まで摩耗したタイヤで公道を走行した場合、整備不良車として違反点数2点が加算され、普通車・大型車それぞれに違った額の罰金を課せられます。

車検が通らない原因②:ウインドウフィルムを使用している

意外に思われるかもしれませんが、ウインドウフィルムを使用している場合、車検に通らないことがあります。

これはどういうことかというと、ウインドウフィルムを使用することによって安全な視界が確保できなくなるとみなされるためです。特にフロントガラスに着色フィルムを貼っている場合、車検対応のウインドウフィルムであったとしても、車検に通らない場合があります。

なぜかというと、フロントガラスの着色フィルムの透過率が70%を上回っていないと車検の基準としては不合格となってしまうためです。また、サイドウインドウにフィルムを貼ることは基本的にNGとなっていて、たとえ無色透明にほぼ近い透過率であってもNGです。

ウインドウフィルムを貼ったまま車検に出すと、こうした基準をクリアしないといけなくなるため、特にサイドウインドウのフィルムについては、車検に出す際はあらかじめ剥がしておくのが無難です。

ちなみに、リアウインドウへの着色フィルムの貼付は認められており、フロントガラスの上部20%の領域は日よけのため着色可能となっていますので、そのあたりの判断基準をしっかり覚えておくようにしましょう。

なお、そのほかフロントウインドウ周りで車検時にチェックされる基準としては、ひび割れやステッカーの有無です。フロントガラスに飛び石程度以上の大きさのひび割れがあると、まず車検には通りません。ごく小さいひび割れであれば、接着剤などで補修がききますが、あまり大きいと、フロントガラスごと交換が必要になります。

また、フロントガラスに貼ってよいステッカーは、車検の有効期限が明記された検査票ステッカーのみで、有効期限が来たら剥がさなければなりません。また、それ以外のステッカーを貼ってある場合、その時点で車検的にはNGとなってしまいます。

車検が通らない原因③:ライトがひび割れている

これも意外と盲点になりがちな基準ですが、ライトにひび割れが入っていると、車検に通らないことがあります。

ヘッドライト、スモールライトはだけでなく、ウインカーやブレーキランプなどのライト類のひび割れは、程度によっては車検に通らないNG基準となってしまう場合があります。カバーが割れていてライト自体の光が漏れている場合は、多くの場合補修や修理が必要となります。

ひび割れの修理の際よく取り沙汰されるのはリペア剤ですが、これは急速に固まる特殊な接着剤で割れたライトを貼り付ける方法です。これはあくまでも応急処置に過ぎないので、最悪交換やプロの手による修理を依頼するほかないでしょう。

ライトがつかない場合も車検NGとなってしまいますので、その際は配線周りも含めた整備が必要です。

車検が通らない原因④:マフラーやフレームのサビや破損

また、これは非常に判断が難しい箇所ではありますが、マフラー部分やフレームのサビや、それが原因となる破損です。

基本的には、ただマフラーやフレームが錆びているだけで車検に通らないということはありません。しかし、サビが大きく進行していて穴が空いてしまう危険性があると認識され、車検NGとなってしまうことがあります。

もし一度でもマフラーに穴が空いてしまえば、交換ないしは溶接による一時的な穴埋めなど、プロの手による補修が欠かせませんし、車検には通らなくなります。こうしたリスクがある以上、ある程度サビが進行しているようであれば、早めに整備するか、交換してもらうのが無難です。

破損といえば、オイルが漏れていても車検には通りません。車はあらゆる部品がオイルを必要としており、潤滑や圧力を生むオイルが漏れてしまっていると、エンジンが焼きつくなど危険が大きくなるため、なんらかの破損でオイルが漏れている場合は早めの処置が必要です。特にオイル漏れがしやすいエンジンルームや、車の下回りは車検では必ずチェックされる箇所です。

まとめ

以上、車検で通らない理由や、それに関連した安全基準について、一通り解説しました。

車検では運行に欠かせない部分から、安全な視界確保を妨げるもの、放置しておくと走行に危険が及ぶ可能性のある傷や破損など、総合的かつ広範囲にわたってしっかりと細かくチェックが入ります。

車検に1回落ちると再度検査して通るまでに時間や手間がかかるため、できる限り車検に通らない要因を取り除いてあげてから、車検に出せるように万全の体制を整えておきましょう。

昭島・立川・武蔵村山エリアで車検と修理を専門に担当する「株式会社多摩自輌」では、車検に関するさまざまな悩みや問題を、圧倒的な経験値と整備修理実績により解決へ導いています。昭島市で55年以上の整備実績を誇る老舗の自動車工場として積み上げた信頼と確かな技術力で、コストパフォーマンスに優れた整備をお約束します。ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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