車検切れの罰則とは?発生条件や、車検切れのリスクなども含めて解説!

車検切れの罰則とは?発生条件や、車検切れのリスクなども含めて解説!

自家用車を持っていると当たり前になるのが「車検」です。車検が切れると、罰則や罰金が発生する場合があるということをご存知でしょうか。何気無く車検切れには気をつけているという人もいると思いますが、車検切れの車を走らせている人も中にはいるかもしれません。今回は、意外に重い車検切れの際の罰則がどういうものなのか、車検切れになったときのリスクなどを解説します。

そもそも「車検」とは?

まず、車検とはどういうものなのでしょうか。車検とは、正式名称を「自動車検査登録制度」といい、所持している自家用車が公道を走る上で、安全に走行できる整備状態になっているかを、国が定期的に検査する制度です。

車種ごとに車検には期限が定められていて、たとえば普通乗用車、軽自動車、バイクの場合、車検の期間は2年ですが、新車の場合は登録から3年後となっています。

車検には有効期間に合わせて車検満了日というものが指定されており、その日までに車検に出さなければなりません。普段あまり整備に出していない場合、その車検の際に、タイヤ、ブレーキなどの重要部品や、エアコンのフィルター、オイルの交換なども行う場合が少なくありません。

どういう場合に罰則が発生する?

それでは、どういう場合に「車検切れの罰則」が発生するのでしょうか。

まずよくある誤解として、「車検切れの車を所持しているだけで罰則があるのか」というものがあります。答えとして、車検が切れているだけでは、罰則や罰金が課せられることはありません。たとえば、中古車販売店で車検切れの車が売られていても、それがそこにあることで罰則の対象にはならないのです。

車検切れの罰則が発生する場合というのはあくまで、「車検切れの車を許可なく公道で走行させる」場合のみです。公道ではない場所、たとえば私有地内や駐車場内で走らせる場合には、罰則が発生することはありません。

車検切れの罰則とは?

車検切れの車を許可なく公道で走らせた場合、どういった罰則が課せられるのでしょうか。

車検切れの際の罰則を定めているのは、道路運送車両法という法律です。この法律によって禁止されている行為を車検切れの車で行うことによって、罰則の対象となります。これが、「車検切れの車を許可なしで公道において走行させる」という行為です。

道路運送車両法の規定によれば、車検切れの車を許可なく公道で走らせた場合、道路運送車両法違反によって違反点数が6点加算されます。意外にも結構大きな点数ではないでしょうか。

それと併せて、過去の前歴の有無に関係なく、30日間の免許停止処分も課せられます。免許停止まで課せられると考えれば、思った以上に厳しい罰則と思えるのではないでしょうか。免許停止処分期間経過後に違反車講習を受講することで行政処分を完遂した時点で、違反点数は0点になるものの前歴がついてしまいます。

この前歴の有無によっても罰則の程度は変わり、たとえば「前歴2」以上で同様の行為で罰則の対象となった場合、一発で免許停止ではなく「免許取り消し」処分となります。

課せられる罰則はこれだけではありません。ここまではあくまでも行政処分の段階です。これ以外にも、刑事処分といって刑事罰が課せられる処分が待っています。刑事罰として、6ヶ月以下の懲役か、30万円以下の罰金が更に課せられます。

これが最低ラインの罰で、場合によっては車検と同時に自賠責保険も期限が切れていて、自賠責保険未加入のままで走らせている場合には、自動車損害賠償保障法違反により、更に違反点数が6点加算される上、1年以下の懲役または50万円以下の罰金を、「道路運送車両法違反とは別に」課せられます。

車検切れのリスクとは?

「車検切れの車を走らせてしまう」というのはついうっかりやってしまいがちな反面、上記のような非常に重い罰則が課せられます。車検切れには非常に注意しないといけないということが分かっていただけたのではないでしょうか。

また、罰則だけでなく、車検切れになってしまった場合にはさまざまなリスクがあります。

被害者でも保険がおりないことがある

車検が切れている場合、車検と同時に入ることの多い自賠責保険の有効期限も切れている可能性が高いといえます。自賠責保険は車体番号と紐付けられて管理されていますが、仮に車検切れの車で事故にあった場合、被害者であっても自賠責保険が適用されないケースがあります。運悪くもらい事故を受けた場合もありうることから、非常にリスクとしては重いといえるでしょう。

一発で運転免許取り消しになる場合もある

初めてであればともかく、何度も車検切れの罰則対象となった場合や、交通ルールを破るなどをして前歴がついている場合、一回の罰則から一発で免許取り消しになる場合があることは、先に説明した通りです。前歴がついてしまっている人は、数日程度の車検切れであっても罰則適用となれば運転免許を剥奪されてしまう結果もありえますので、要注意です。

また、数日程度の車検切れであれば厳重注意で済む場合もありますが、車検切れから数ヶ月も経てば、故意・悪意がある違反と判断され、逮捕されるリスクもあります。

まとめ

以上、車検切れの罰則について、どのような罰則がどのような場合に課せられる可能性があるのか、車検切れのままにしておくリスクも合わせて、一通り解説してきました。

車検切れの期間をついうっかり忘れてしまう人も少なくないですが、あまり何度も重ねて車検切れをやってしまうと、最悪免許取り消しになるリスク、懲役刑を食らうリスクがありますので、これからも車検の期間には気を配っておくべきです。

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