【種類別に解説】トラックの車検の有効期限と車検費用の内訳

【種類別に解説】トラックの車検の有効期限と車検費用の内訳

一般的に業務用などで利用されるトラックは、自家用車の車検とは有効期限が違います。またトラックの車検は、そのトラックが自家用か業務用かで費用にも差が生じます。トラックを所有しているなら、車検の期限や費用の相場を把握しておく必要があります。

そこで、この記事では種類別にトラックの車検の有効期限と費用の内訳を紹介します。この記事を読めば、車検の有効期限前からきちんと準備ができるでしょう。

車検におけるトラックの種類分け

トラックは積載量により、大型・中型・小型という種類分けがあります。しかし、車検ではトラックは「貨物自動車」という区分に属し、以下の2種類に分けられています。

●8t未満の貨物自動車
●8t以上の貨物自動車

車検の有効期限

それぞれの車検の有効期限は以下の通りです。

●8t未満の貨物自動車/新車登録時から2年、その後は1年
●8t以上の貨物自動車/新車登録から1年、その後も1年

普通自動車の車検有効期限は新車登録から3年で、その後は2年です。トラックの車検の有効期限は普通自動車と違うことを覚えておきましょう。車検の有効期限は、自動車検査証(車検証)で確認できます。

トラック車検の費用の内訳

トラック車検にかかる費用は大きく分けると次の2つになります。

●法定費用
●整備点検費用

それぞれについて詳しく説明します。

法定費用に含まれるもの

法定費用には以下のものが含まれます。

●自動車重量税
●自賠責保険料
●申請手数料

自動車重量税は車両重量に課せられる税金です。ですから、トラックの重量が増えれば自動車重量税も高くなります。さらに、初年度登録から年数が経過した自家用トラックは、事業用トラックよりも重量税が高くなります。

自賠責保険料は、トラックの種類により金額が違います。

●軽トラック(自家用・事業用)/25,070円
●小型トラック(自家用)/23,790円
●小型トラック(事業用)/27,900円
●中型トラック(自家用)/28,720円
●中型トラック(事業用)/39,540円
●大型トラック(自家用)/35,620円
●大型トラック(事業用)/49,550円

申請手数料は、車検申請書類に貼付する印紙代のことです。軽トラックは1台あたり1,100円で、小型・中型・大型トラックは1,200円です。

整備点検費用

車検を通過するために必要な点検整備を行うための費用です。車検サービスを提供している業者や整備工場に依頼した場合、一般的には以下のようなものが整備点検費用に含まれます。

●基本点検技術料
●整備技術料
●故障診断料
●検査代行手数料

車検に通らないような不具合が見つかった場合、部品交換などの整備が必要です。そうした場合は、部品代やその工賃がさらに加算されます。

トラックの車検を受ける3つの方法とその特徴

トラックの車検は一般の乗用車と同じように次の3つの方法でうけることができます。

1.整備車検
2.車検代行
3.ユーザー車検

それぞれの方法についてさらに詳しく説明します。

整備車検とその特徴

整備車検とは、車検の手続きから車検整備(車検を通過できるように整備すること)までをすべて業者や整備工場に依頼する方法です。たとえば、ディーラーに車検を依頼する、車検が自社工場でできる認定工場に依頼するという方法がこれに該当します。

整備車検には、トラックを預けるだけで、整備から車検完了までの手順をすべて行ってもらえるというメリットがあります。ディーラー指定の整備工場や認定工場が整備点検を行なうので、次の車検までの間、安心してトラックに乗れるでしょう。

しかし、これから紹介する他の方法と比較すると、費用が高くなるというデメリットがあります。

車検代行とその特徴

車検代行は、トラック所有者が点検整備は自分で行い、検査場での検査だけを代行業者に依頼することです。ですから、代行業者は分解整備をともなわない最低限の整備点検のみを行い、車検手続きを代行します。

この方法には、車検の費用を抑えることができるというメリットがあります。しかし、分解整備をともなわない最低限の整備のみになるので、次の車検まで安全に走行できるかどうか不安が残るでしょう。

ユーザー車検とその特徴

トラック所有者が業者を介さずに、自分で必要書類を揃え陸運局にトラックを持ち込んで検査を受ける方法です。この方法は、紹介した3つの方法の中で、車検の費用だけを考えれば一番安い方法になります。

しかし、車検を通過するための点検整備、陸運局での手続きや検査などを自分で行なうために、時間と手間がかかります。もし車検を通過できなければ、もう一度点検整備をやり直す、もしくは業者や整備工場に依頼するという工程を踏まなければなりません。

まとめ

トラックの車検有効期限は、8t未満で新車登録から2年、その後は1年ごとになり、8t以上になれば新車登録から1年、その後も1年ごとになります。一般の乗用車と車検の有効期限が違うので注意が必要です。

トラックの車検には、整備車検・車検代行・ユーザー車検の3つの方法があります。トラックは人や荷物を載せて長距離を移動しますから、安全性を考えると整備車検がおすすめです。

「株式会社多摩車輌」では、4t車までのトラックも整備・修理が可能です。トラックを含めたお車の整備・修理・車検などでご相談がありましたら、お気軽にご相談ください。専門知識を備えたスタッフと整備士が、お客様のご要望にお答えできる的確なアドバイスのご提供をお約束いたします。

 

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