車の修理をする場合、ディーラーもしくは民間整備工場に依頼しなければなりません。しかし、どちらに頼めばお得なのか分からないという方もおられるでしょう。この記事では、ディーラーと民間整備工場の修理それぞれについてメリット・デメリットを紹介します。それぞれを比較すれば、どちらに修理を依頼するのが自分にとってお得なのか分かるでしょう。
ディーラーで修理するメリット2つ
ディーラーは特定の自動車メーカーと特約契約を交わしている自動車販売店のことです。ほとんどのディーラーは、契約しているメーカーの自動車販売だけでなく、点検整備や修理、車検など購入後のアフターサービスも行っています。いわゆるディーラー系整備工場での整備や修理です。ディーラーでの修理には4つのメリットがあります。
保証期間内であればお得に修理できる
車の保証期間内であれば、保証対象となるパーツの修理や交換が格安、ケースによっては無償で行えます。
純正パーツを使用した修理
ディーラー系整備工場では、修理の際に交換部品に純正パーツを使用します。ですから新品の部品に交換して欲しい、関係する他のパーツとの相性や互換性を完璧な状態にしたいという方には、これもメリットになります。
ディーラーで修理するデメリット2つ
保証期間内であればディーラーでの修理はお得です。さらに、純正パーツでの交換になるので、できるだけ完璧に修理したいという方にもぴったりでしょう。とはいえ、ディーラーでの修理にはデメリットもあります。次にその点について紹介します。
料金が高くなる
ディーラーでの修理と民間整備工場の修理では、ディーラーでの修理の方が料金は高くなるようです。
たとえば、ディーラーでは交換に中古パーツやサードパーティー系パーツではなく、純正品を使用します。さらに、ディーラーが定めているコンプライアンス規定により、使用年数が規定を超えているパーツなどは、故障していなくても交換するケースもあります。
また、補償対象外のボディーの傷や凹みなどを板金修理する場合なども、民間整備工場よりも料金が高くなる傾向があります。こうした理由で、ディーラーに修理を依頼すれば、民間整備工場に依頼した場合よりも料金が高くなるようです。
修理できない場合がある
修理を依頼する車が、生産終了した車種で部品の生産も中止しているという場合があります。もし部品の在庫がなければ、「部品の在庫がない」という理由で修理してもらえない場合があります。
さらに、違法改造車やその疑いのある車はディーラーでの点検や修理はできません。もし後で不具合が生じた場合、ディーラー側がその責任を負いきれないからです。
民間整備工場で修理するメリット3つ
民間整備工場に修理を依頼するメリットが3つあります。それを知れば、どのような人が民間整備工場に修理を依頼するほうがお得なのか分かるでしょう。
料金を安くできる
車の傷や凹みを板金修理する場合などは、ディーラーに依頼するより民間整備工場に依頼する方が料金を抑えられます。オーナーが納得すれば、部品交換も純正品よりも安い中古パーツや互換性パーツで修理してくれます。交換パーツを安くできるので、全体の修理費も安くなります。また、点検整備などで定期的に足を運び知り合いになれば、修理費を安くしてもらえるかもしれません。
長く乗っている車や珍しい車でも修理できる
メーカーで生産が終了している車や日本で台数が少ない輸入車などは、ディーラーでは修理できないと断られることがあります。しかしそうした車も、民間整備工場なら修理してくれるでしょう。
車全般に関する知識と整備技術がある
民間整備工場の整備士は、たくさんのメーカーの様々な車種を見てきているので、車全般に関する知識や整備技術が豊富です。経験と実績が豊富な整備士に巡り会えれば、愛車を長く丁寧に見てもらえるでしょう。
民間整備工場で修理するデメリット2つ
民間整備工場では、修理費を安く抑えることができる、古い車や珍しい車でも修理可能というメリットがありました。しかし、民間整備工場に修理を依頼するデメリットもあります。
修理に時間がかかる場合がある
民間整備工場は、ディーラー系整備工場のように交換パーツの在庫がたくさんあるわけではありません。交換用パーツを注文して取り寄せ修理するまでに、時間がかかる場合があります。その点を踏まえておきましょう。
サービス面で不安が残るケースがある
規模の小さい民間整備工場などでは、修理中の代車がなかったり、平日のみの営業だったりする場合があります。修理後の保証期間がないところもあるでしょう。サービス面では、民間整備工場よりもディーラーの方が優れているケースもあります。
信頼できる車の修理工場の探し方
安心して車を預けるために、車の修理工場として認可を受けた工場を探せます。エンジンなどの分解整備を含めた車の整備を行なうためには、「認証工場」もしくは「指定工場」の認可を運輸局から得なければなりません。認可を受けた工場は、ディーラー系も民間も、黄色の「認証工場」もしくは青色の「指定工場」のプレートを掲示しています。これらは、適切な作業場と設備、そして整備士資格を有した従業員を備えていることの証明です。
「認証工場」は車の整備、エンジンなどの分解整備や点検が行なえます。しかし、車検のための検査ラインがないので、自社で車検は行なえません。車検を完了させるためには、陸運局に車を持ち込む必要があります。
「指定工場」は認証工場と同じように、車の整備や分解整備、点検が行えます。さらに工場内に陸運局と同様の検査ラインがあるので、車検が可能です。
まとめ
車の修理をディーラーに依頼した場合、民間整備工場に依頼した場合のメリット・デメリットを紹介しました。
保証期間内ならば、ディーラーで修理する方がお得かもしれません。しかし民間整備工場は、ディーラーで修理した場合より安く済ませることができます。また、ディーラーでは修理が難しい、長く乗っている車でも修理を依頼できるでしょう。
「指定工場」や「認証工場」の認証を受けている工場は、整備に必要な作業場・設備・有資格の整備士を備えているので安心できます。昭島市で55年以上自動車整備事業を行ってきた「株式会社多摩自輌」は、関東運輸局長の認証を受けている指定工場です。大切に乗られてきたお車の整備・修理・車検などでご相談があれば、「株式会社多摩自輌」にお気軽にご相談ください。お車に関する様々なサポートをお約束いたします。